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良くしてやろう、を手放す!

普遍的なお話しです。

私の学んでいる動きのメソッド、「フェルデンクライス」では人に手技を行ったりもするのですが、そこで重要なのは

「相手を押そう、変えよう、良くしてやろう。」

という気持ちを手放すことだと言われます。

この前、Twitterに自閉症の息子のことを書きました。
以下要約。

息子は毎日プリント1枚だけやることにしているがやる気が無さそうなので、タブレットの通信教育をやってみる?と聞きました。

「それならできるかもー」
というので、え?やるの?と思い

「本当にできるの?」
と聞いたところ

「できるかどうかはやってみないとわからないじゃないか。」
「やってみないとわからない、はお母さんの口癖だよ!」と。

完全に論破される私。。。

ここまでが私のツイートでした。

それに対してあがり症を治すなどという宣伝文句の体の専門家?からこんなコメントを頂きました。

息子さんのことよくわからずにコメント失礼します。
それは識字障がいではないでしょうか?
タブレットの方が読みやすいことがあることをわかってあげましょう。
息子さんの神経系を癒してあげてくださいね。

これを読んですぐに、

私はいろいろ知ってるのよ。
あなたは知識が乏しいのね。
私がよくしてあげるわ。
私はいい人でしょう。

という無意識の感情が読み取れました。
自己顕示欲と「変えてやろう」という意図がビシビシ伝わります。

こういうコメントは誰にとってもイヤな感じがするものです。

自分が望んでいない方向に変えようとしているのがわかるからです。

カンヌ映画祭等での受賞でも有名な北野武監督が映画を作る時、演者に対してはああしなさい、こうしなさいなど何も言わないのだそうです。
なぜそのようにするか聞かれたとき、監督はこう答えていました。

「だってみんなちゃんと準備してきてるから、俺が何か言ったら失礼じゃないか。」

 

かっこ良すぎです。
出演の俳優さん一人ひとりが自分で考えた方が良いものが生み出せると考え、演者の力を引き出しているのだと思います。

指導についても経験が多くなるほどにわかってくるのが、「生徒さんを変えようとしない」ことが大切、ということです。

本当にすごい指導者というのは、何かやって従わせようとしている指導者ではなく、何かをさせている感じがなく、それでいて教えられる側が生き生きとしているように見えるものです。

人は自分で学ぶ力を持っています。
そこをまず信頼し、その人がすでにやっていることを広げるよう手伝う、それが「本来の力を引き出す」ということだと思います。

その人を変えようとすると、レッスンは失敗します。
そして失敗したと感じる時は大抵、体調が安定していない時です。

イライラや変なこだわりは、ほとんどが体調からくるものです。
指導者の心身が安定していることは不可欠です。

講師かなざわは、動く禅と評されることもあるフェルデンクライスを毎日行い、レッスンを良い質で行えるように日々修行しています。

だから安心していらしてください!


※ちなみに自閉症なおきは、勉強はやらないということになりました。困ったらやるそうです。

もしかしたら一生やらないかも😆

9月25日「フルート&ピアノ」コンサート

来る9月25日(日)に講師のピアノ演奏&フルートによるコンサートをやります。

場所:花久の里音楽サロン

時間:14時半開場 15時開演(16時頃終演)

チラシの題名ではよくわからないかもしれませんが、どの曲もどこかで聞いたことのある親しみのある名曲です。退屈せずに楽しんで頂けると思います。

フルートは高校の同級生で非常に美しい音色を奏でる奏者です。

 

7月3日時点でチケット残数10枚となりました!

ご興味のある方は早めにお声がけ&問い合わせください。

 

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