3歳からピアノの世界に足を踏み入れる。
高校在学中には、日本クラシック音楽コンクール全国大会にて入選し、その後東京音楽大学ピアノ科を卒業。
音楽の道から一旦離れ、一般企業に就職。社会保険労務士資格を取得という、異色の経歴を経る。
企業での人事部勤務や社労士の開業を経て、再びピアノの世界に戻り、現在はピアノ教室に専念している。
家族の発達障がいを契機に、子供の発達を促すための「感覚統合」メソッドや「ジェレミークラウス」「シュタイナー教育」などの学びを積み重ねている。
2012年には左手のジストニア(音楽家の難病)を患い、これをきっかけに脳の可塑性を利用した「フェルデンクライス」メソッドに魅了され、指導者養成コースにも参加。その後、「ジェレミークラウスアプローチ」指導者養成コースにも取り組み、動きや身体感覚、脳科学に基づくアプローチを組み合わせて、演奏および指導を行なっている。
自身が主宰するさちピアノ教室では、障がいのある子どもたちとの多くのレッスン実績を誇っている。自閉症、知的障害、ADHD、HSP、ダウン症、プラダーウィリー症候群、場面緘黙症、脳性麻痺、全盲など、様々な障がいのある子どもたちと、独自のメソッドを通して向き合い、成長をサポートしている。
シェルハブメソッド、ディスポキネシス,アレクサンダー・テクニーク,野口整体,ビジョントレーニング,ボディリーディング,トマティス、キネステティクス、アウェアネス介助論、ソマティック・エクスペリエンス。
当教室を立ち上げる前、私は1歳の息子がピアノで楽しそうに遊ぶ姿に感激しました。
その瞬間、ピアノが喜びや楽しさをもたらすものであることを理解しました。
しかし、その感覚とは裏腹に、私自身は当時、ピアノが楽しいものとは程遠いものだと感じていました。
そこで気づいたのは、人は本来、ピアノを『苦手』や『楽しくない』と感じることはないということです。ピアノは無邪気に楽しむものです。しかし、教育環境や様々な要因により、ピアノが苦手だと感じたり、楽しくないと感じられるようになることがあるということでした。
ピアノが苦手で楽しくないと感じ、そのまま続けることが難しいと思う人は多くいます。この認識を変え、ピアノを楽しむ喜びを再発見してもらうことができないかと考え、このピアノ教室を始める原点が生まれました。
当ピアノ教室は、ただ演奏技術を教えるだけでなく、生徒さんが自分自身を好きになり、ピアノを楽しむ手助けをすることを使命としています。
ピアノはあなたが自分を理解し、楽しむための手段であり、お子様や大人の方がピアノを通じて何を望んでいるかを理解し、共に歩んでいくことが大切だと信じています。
私は大学卒業後、ピアノを離れてもずっと「ピアノを弾く意味」を考え続けてきました。その答えを見つけ、生徒さんにもピアノを通じた新たな発見と喜びを提供できるよう、日々レッスンに励んでいます。
人は幸せを感じる要因は様々ですが、その中でも特に重要なのは自身の受け取り方です。富や社会的地位があるからといって必ずしも幸福であるとは限りません。逆に、物質的な豊かさがなくても、絶望的な状況でも幸せを感じる人もいます。
王様であろうが一般の人であろうが、幸福感は自己の受け取り方によるものであり、自分自身のイメージや自己肯定感が大きな影響を与えます。大切なのは、いかに自分を肯定し、好きになることができるかです。
私はレッスンの際に、生徒さんが自分を好きになれるようにどうサポートできるかを考えています。自分自身を肯定し、ポジティブに受け取ることで、幸せな感覚をより強く味わえるでしょう。感じ方や考え方が変われば、同じ状況でも幸福感が広がります。それが私のレッスンの基本理念です。