フェルデンクライスを始めてからほぼ１０年。毎日その動きを学び、自身と息子そしてレッスンに生かしています。今回は実感している私自身の効果についてです。

効果について、まず一番わかりやすいのはピアノ演奏です。

学生の頃、長い曲を弾くとすぐに「疲れた〜」と感じ、長時間の集中が難しかったことを覚えています。しかし、最近では「いくら弾いても疲れない」ことを実感しています。

この感覚を特に強く感じたのは、先月行った発表会でした。運営を手伝ってくださったピアニストの横山先生から、「何十曲も弾いたけど、体は大丈夫？」と聞かれました。そのとき、私は全く疲れを感じていないことに気づきました。年齢が44歳だから後で疲れが出てくるのではないかと思っていたけれど、翌日、翌々日と経っても疲れは現れませんでした。

なぜか？それはフェルデンクライスの方法を取り入れたおかげだと理解しました。先日、生徒さんから聞いた行田商工センターのストリートピアノでB'zのラブファントムを演奏しました（上の動画をご覧ください）。

この情熱的で迫力ある曲を演奏してみて、あと30回は続けて弾けると感じました。

フェルデンクライスの言葉に「良い動きというものは1日中やっていても疲れない。」とありますが、これに近づいている自覚があります。

日々、フェルデンクライスの動きを学びながら感じることは、自己イメージが回復し、曖昧だった自分がはっきりとし、楽器奏者にありがちな腰や肩、首の痛みがなくなったことです。さらに、人間関係のストレスもこの動きをすることでスーッと消えていくのを実感しています。

自分自身を正確に知覚できるようになると、動きを妨げていた原因に気づきます。それが意識的であってもなくても、注意を向けることで動きは改善され、痛みもなくなります。結果として、動きの質が向上し、楽器演奏においても大きな効果を得られるようになります。

自分自身を正しく知覚することこそが、自己の正確な認識に繋がります。お勉強や運動ができても、自己イメージは人それぞれ異なります。子供の思春期の問題行動も、自己イメージの誤解から起こることが多いです。自己イメージを正確に把握できれば、自信を持つことができます。

ほとんどの人が自分の能力を十分に活かせていません。しかし、本来の力を引き出せれば、思っていたよりも多くのことができるようになります。フェルデンクライスはこれを「不可能を可能に、可能なことをやさしく、やさしいことを優雅に。」と表現しています。

自信を持ち、自分を好ましく思えるようになるのは、何かを成し遂げることではなく、自分自身を正しく知覚することによって得られます。世の中にはさまざまな方法がありますが、私が体験した中で最も簡単で楽しいのがフェルデンクライスです（ただし、継続するためには忍耐と時間が必要です）。

来年からは、フェルデンクライスを応用した動きのグループレッスンを始めます。以下は予定しているコースの詳細です。

「プロベクタ・コース」（オンラインのグループレッスン）: もっと楽に、もっと上達したい楽器演奏者、歌う人のためのコース

「コンシェンチア・コース」（オンラインのグループレッスン）: 支援を必要とするお子さんの親御さんのためのコース

これらのコースの詳細は近日中に公開します。ぜひ、自分のことを好ましいと感じ、やりたいことができるようになるこの体験を共有したいと思います。お楽しみに！

フェルデンクライス・メソッドは、身体の動きや使い方にフォーカスを当て、より効果的で効率的な動きを身につけるためのアプローチです。このメソッドでは、日常の動作や姿勢に潜む無駄な緊張や制限を自覚し、それを解放することを目指します。

フェルデンクライス・メソッドのセッションでは、クライアントが自分の身体感覚に注意を向け、ゆっくりとした動きや簡単な練習を通じて、より効果的な動きのパターンを見つけ出します。これにより、無駄な力を抜いたり、身体のバランスを整えたりすることが可能になります。

このアプローチは、運動やスポーツのパフォーマンス向上だけでなく、慢性的な痛みや不快感の軽減にも寄与します。個人の身体の特徴やクセに焦点を当て、自己認識を高めながら、自然な動きを再発見する手助けをします。結果として、身体の柔軟性が向上し、日常の動作がより楽になります。

フェルデンクライス・メソッドは、身体と心のバランスを整え、より健康で快適な生活を目指す人々にとって、実りある手段となっています。

さちピアノ教室はおかげさまで、個人のピアノ教室としては異例のぶるいの多くの生徒さんを持ち、安定した運営を続けています。

年度替わりの際に、進学等により多少の空きが出ることがありますが、ほぼ定員いっぱいで、生徒さんを増やすことがなかなかできない状況です。

従来の精神論に頼らない科学的な根拠に基づいた指導法をもっと広げ、本質的な意味で生徒さんの人生の質をあげることに貢献していきたいと考えています。

そこで、指導方針に共感し、一緒に教室の運営に携わってくださるピアノ講師の方を募集します。

【条件】

1. 音楽大学、普通高校の音楽科、もしくは音楽系の専門学校出身者。または子供の教育関連の学校出身者。
2. 専攻楽器は問いません。（ピアノでなくてもOK)
3. 講師かなざわさちのブログに一通り目を通して頂き、指導法に共感、興味を持てる方。
4. 年齢は不問。
5. 多少のPCスキルのある方。
6. 稼働日数、稼働時間はお任せします。

【待遇】

業務委託契約

※詳細は、公式LINEや直接お会いしての面談の中でご説明いたします。

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