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カムカムエヴリバディのミュージシャン「ジョー」が罹った病気は私と同じジストニア

朝ドラ、トランペットが吹けなくなったジョーの病気は私と同じ「フォーカルジストニア」です。このことについてちょっと書こうと思います。

上の画像/自閉症&知的障害小学5年なおき作(デジタルお絵描き/にゃんこ大戦争より)

何か行動しようとすると筋肉がこわばって思うように手指が動かせなくなったり、声が出なくなる状態は、フォーカルジストニアと呼ばれる症状で中枢神経系の障害とされています。

「ジョー」もこの病気です。

 

ご存知の方も多いと思いますが、カムカムの音楽担当者は、かつて米米クラブでサックス奏者をされていた金子氏。

彼は42歳でジストニアを罹っています。

その後は、音楽クリエーターに転身し成功を収めています。

 

また、昨年東京パラリンピックの閉会式でピアノ演奏した西川氏は、ニューヨークのカーネギーホールで演奏するなど活躍するピアニストでしたが、突然指が動かなくなりフォーカルジストニアという診断を受けました。

 

医師からは趣味で演奏することも難しい、と言われ一時は絶望しましたが、リハビリを続け、7本の指が動くようになりパラリンピックで演奏することになったそうです。

 

 私は左手にジストニアの症状があるのですが、8年やっている「フェルデンクライスメソッド」のおかげでまあまあ弾ける状態にあります。

 

 ジストニアとは長い付き合い(10年)なので書けることはたくさんありますがこの辺にします。

上の画像/自閉症&知的障害なおき作(にゃんこ大戦争より)

この件についてカムカムの音楽担当者である金子氏の記事をいくつか読みましたが、印象的な言葉がありました。

 

『音楽だけにとどまらないと思うのですが、深く知ることや、物事を掘り下げれば下げるほど面白くなると感じています。かまやつひろしさんが「何でもいいから深く掘り下げる。そこで初めて面白くなってくるよ」という言葉を残していらっしゃいます。本当にその通りだろうなと。深く掘り下げれば掘り下げるほど楽しい。』

 

私はピアノを母の命令で2歳から始めました。

特に面白いと思ったことはなく、かつ毎晩悪夢を見るほどの厳しい先生についていたため、ただレッスンで怒られないように、そして母の気をひくためにやっていました。

 

中学校になって「あれ?ピアノが意外と楽しい。」と思った瞬間がありました。

そこからは、いろんな曲を弾いたり聴いたりしてハマっていきました。

私はその時「こんなにつまらないと思っていたことでも続けていると楽しくなるのか!」と心底びっくりしました。

 

だから特に、小学生以下のお子さんでピアノが面白くなくても全然大丈夫です。

それ以前に、生徒さんが「ピアノ楽しい。」と言ってくれることがいつも「本当?私へのお世辞??」と思ってしまうくらいです笑

 

実体験を持って『深く掘り下げるとなんでも楽しい』と思えることは本当に素晴らしいこと。

 

自分が取り組んでることや興味のあることでなくても、何か掘り下げてじっくりやっている人を見たときに、それがどんなことでも尊重できるようになります。

大きな楽しさを一生涯味わい、かつ学び、向上させていくことができます。

 

厳しいピアノは必要なかったですが、『継続』できたことはかけがえのない素晴らしい経験でした。

 

子供にはこの『掘り下げていくと楽しい』経験はぜひしてほしいと思っています。

ですから私の息子(自閉症&知的障がい)には、よほどのことがない限り、習い事などをやめさせることはしません。

 

息子が習い事に対してうかない顔をしているときは、どうすれば継続できるかを話し合います。

それは、途中で休憩を取れば済む話だったり、習い事の時間帯をずらせばよかったり、難しいと感じていてやさしいものに変えてもらえば済むものだったりしました。

 

親がやらせると決めたなら、本人が無理をせずに楽に継続できる方法を模索できるとよいですね。

 

どうにもコントロールできない時もありますが、ほとんどの場合に選択肢があるはずです。

 

本人がやりたいと言ってやらせたとしても、それを習わせた時点で既に「親がやらせたい」のです。

もちろん先生の質、教室の質に問題があるときは即座にやめましょう。

 

ピアノを学ぶのではなく、ピアノを通して生き方を学ぶ、他の習い事も全てそうですね!


フォーカルジストニアのピアノ弾き(かなざわさち)の演奏

最近は曲のリクエストを頂いて弾くことをやっています。

この曲(HANAーBI/久石譲作曲)からリクエスト制を始めました。

 

他には、マリゴールド/あいみょん、あの頃へ/玉置浩二、もののけ姫、瑠璃色の地球/松田聖子などを弾いています。

チャンネルを作っていますので、よかったらご視聴・登録お願いします。

講師かなざわさちの演奏チャンネル

ちなみに次は、群青/YOASOBI、その次は、優しさ/藤井風を弾く予定です。

曲のリクエスト承ります!

指導にあたって

当時、講師かなざわの1歳の息子がピアノで楽しそうに遊ぶ姿に感激しました。これは、その当時のかなざわにとってピアノは『楽しい』ものではなくなっていたからです。

 

人は本来、ピアノが楽しくないとか苦手だとは思いません。しかし、ピアノが苦手で楽しくないと感じ、結局は諦めてしまう人は多いのが現実です。それを変えたいという思いが、ピアノ教室を立ち上げる原点となりました。

 

お子様にピアノを習わせたい親御さんや、自分自身がピアノを学びたいと思っている大人の方々は、レッスンに何を期待されていますか?

私がピアノを習っていた当時は「上手い」ことが全てでした。

それは音大に入っても変わりませんでした。

 

しかし社会に出て「上手い」人に価値があるというわけではない、ということがわかりました。

それはとてもショッキングなことでした。

そこにたどり着けば上手くいくものだと思って努力していたからです。

これは勉強,就職に対する考え方と同じだと思います。

 

『上手い』演奏は目指しません。

ピアノレッスンそして練習というプロセスを通して『質の良い学び方』を学びます。

「結果」は、『学んだ』後に勝手についてきます。

練習、学びの質が良ければ自然と「上手い」演奏になるかもしれません。

 

 私が準備できるのは、まずは何度でも間違えられる、どのような弾き方でも批判を受けない、つまり「安全だ」と感じる環境を作り生徒さんが本来の力を出せるようお手伝いをすることです。

音楽は非常に歴史が深く人間の叡智が宿っています。

それを演奏する楽しさというのは格別です。

しかし、やり方を誤ると体を傷つけます。

 

私自身が、小学校高学年の頃から体の痛みに苦しめられることになりました。

30代を過ぎてからは治療法の確立されていないフォーカルジストニアという脳神経の難病を発症しています。

痛みや病気の発生はその取り組み方にありました。

 

努力や根性、厳しい訓練がもたらす弊害を、ジストニアをきっかけに始めたメソッド「フェルデンクライス」から学びました。

フェルデンクライスは脳の可塑性を利用した科学的なメソッドです。

動きを通して脳を活性化します。

 

根性論でなく、何か有名な教育書に書かれているからでもなく、ただ脳がどのようにしたら活性化するのか、よりよく学べるのか、それをフェルデンクライスは体験をもとに気づかせてくれます。

 

私の指導の源はそこにあります。

指導とは、その演奏を成しとげるための『新しい選択肢』を提示するものです。

『理想』はおしつけません。

一人ひとりに寄り添い、 その人らしい演奏を尊重します。

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