先月当教室の発表会がありました。発表会前後のレッスンで、緊張について特に大人の生徒さんから多くご質問がありました。私がフェルデンクライスや脳科学を学んだことで知りうる「あがり」の克服について書いてみたいと思います。

まず最初に言っておきたいのは緊張することは「悪」ではないということです。
『テンションを上げる』という言葉があります。『テンション』は『緊張』のことですね。
ある程度の緊張は必要だから起こるわけです。
なので、ここでは緊張という言葉は使わず、「あがり」という言葉を使います。
「あがり」はしたいことができなくなるような緊張状態のことです。
私はとにかくあがってしまう性質がありました。
自分が一番うまくやりたいと思っているピアノ演奏のときのみに「あがり」症状がありました。
小学2年の時、初めてピアノのコンクールを受けたときに「あがった」経験が一番最初です。
まあまあ難しいコンクールでしたがピアノの先生からは予選は通るだろうと言われていました。
しかし自分が何をしているのかわからないようなあがりの状態になり、予選通過できませんでした。
それ以来、「あがり」との歴史がはじまります。
が、結局大学を卒業するまでにピアノ演奏での「あがり」を克服することはできなかった私でした。
それまでに試したことは、
■自己催眠法
■漢方薬
■呼吸法
■ヨガ
■イメージトレーニング
■カウンセリング
■認知行動療法
■演奏する直前にお酒を飲む
■本気で神様に頼む(笑)
などなど。
どれも効果があがりませんでした。
もう「あがり」とは切ってもきれない縁なんだとあきらめていたのですが、フォーカルジストニアという指の病気のリハビリのために『フェルデンクライス』をはじめて、あがりがどのような脳の状態にあるかを知り、このようにすれば普段の7割、8割くらいには弾ける、というところまでたどりつくことができました。
本当に改善したいのであれば日常的なからだの動きの質を見直す必要があります。
思考(精神面へのアプローチ)によって改善するのははっきり言って無理です。
どんな症状でも必ず起こっている体の反応があります。
筋肉の収縮です。
筋肉が収縮したり伸びたりすることで動きが生まれますが、あがりとは、筋肉が不適切に収縮することを指します。
筋肉の不適切な収縮には、いろいろな症状がセットで出てきます。
足が床についていないようなふらふらとした感じになったり
手が冷たくなったり
心臓がドキドキしたり
寒く感じたり暑く感じたり
指が思うように動かなくなったり
食欲がなくなったり
いつも覚えているところをすっかり忘れたり
手や足、口が震えたり
呼吸がうまくできなくなったり
などなど
筋肉の不適切な収縮なしに上記のような症状はありません。
ということは、「筋肉が不適切に収縮しなければ上記のような症状が起こらない」ということも言えます。
ここまで書いて少し疲れてきましたので続きはまた後ほど〜。
〚生徒さん募集&レッスン空き状況〛
以下、2019年12月現在の状況です。
【館林教室】担当講師-松本りか
生徒さんの募集を継続しています。曜日や時間帯についてご相談ください。
募集しているコースは以下となります。『子供のレッスン』『大人のレッスン』『発達障がいその他の障がいをもつお子さまのレッスン』。
【行田教室】担当講師-金沢紗智
『子供のレッスン』『発達障がいその他の障がいのお子さまのレッスン』:今年度の募集を終了しました。空きが出ましたらお知らせいたします。
『大人のレッスン』『身体の調律コース』『面談セッション』:午前中または午後の早い時間帯にいらっしゃることができるようでしたら、お受けできる枠があります。(単発のレッスンのみとなります)
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