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こころの癖は筋肉の癖、筋肉の癖はこころの癖。(アレクサンダーの言葉)

単純明快でいて、これで私たちの不快症状が全部消えるくらい、大事なことです。

私たちのこころの不快な症状とはなんでしょうか。

職場で受けるストレスだったり、お子さんの子育て、家庭の悩みであったり。

ではそのときにどんな感情が起こりますか?

  • 怒り
  • 悲しみ
  • 言い表せない嫌な気分
  • 不安
  • うつ状態など。

ではそのときに、体に何が起こっているか思い出してみてください。

  1. 心臓がドキドキする。
  2. 呼吸が浅くなる。
  3. 呼吸がうまくできなくなる。
  4. 視界が狭くなる。
  5. 歯を食いしばる。
  6. 耳がキーンとする。

いろいろありますが、こんな感じですね。

そのとき、ご自身の筋肉はどうしているでしょうか。

実は、とっても緊張して固くなっています。

 

不快なこころの状態を、特に『怒り』として捉えてみます。

私たちが怒るとき、一気に筋肉は固くなります。これは、誰にでも理解して頂ける感覚だと思います。

 

それでは、その逆を考えてみてください。

怒っている時に、筋肉の緊張が全く無かったらどんな感覚がしますか?

それは、怒りになるでしょうか。

 

もしわかりにくければ、犬や猫などの動物を思い浮かべてみてください。

例えば何かと喧嘩しているとき、しっぽをピンと伸ばし、毛を逆立てて、顔の表情も険しいですね。

筋肉を固くしているのが容易にわかります。

 

では犬や猫が、筋肉を『固くしない』で、怒っている様子、想像できますか?

できないと思います。

 

筋肉を固くしないと、怒ることができないのです。

他の不快なこころの感情も同様に、筋肉を固くすることと同時に起こります。

 

人は、それぞれ怒るポイントは違いますよね。

ある人にとっては取るに足らないことであっても、ある人にとっては、はらわた煮えくり返るような事態であったりします。

そのスイッチが、簡単に入ってしまう人もいればそうでない人もいるのは、受けてきた教育(環境)と、遺伝的な脳の状態によります。(大人になってからは、遺伝要素ではなく、全て環境要因(教育の成果)であると私は考えています。)

 

怒りなどの感情にいつも筋肉が連動しているということは、前述しました。

つまり、怒りや悲しみ、嫌な気分のスイッチがすぐに入ってしまう人は、筋肉を固くするスイッチも同時に押しています。

すなわち、『こころの癖は筋肉の癖』と言えるのです。

 

ではこのような不快な感情をどうすればよいのか。

それが、『筋肉の癖はこころの癖』 というアイディアで説明できます。

 

筋肉を柔らかい状態にできれば、不快な感情は消えます。

そして私たちは、そのことに無意識の内に気づいていました。

 

ヨガやスポーツで汗を流したり、美味しい食べ物を食べたり、自然の多いところに旅行に行ってみたり・・・。

このようなことを行うと、一時的に筋肉が緩みます。

それで、不快な感情が楽になったと感じたりします。

ちなみに、宗教的な儀式などで、お祈りをし続けたりすると筋肉が緩むことがわかっています。動きに筋肉を緩ませる効果があるのです。(フェルデンクライスメソッドにもこの要素が取り入れられています。)

 

でも、ほんとうの意味で不必要な筋肉の癖を取り去ってくれるものは、世間にはそう多く出回っていません。

『赤ちゃんの時に感じていたような幸せな感覚』=『不必要な筋肉を働かせない状態』に近づけてくれるもの、それが私の学んでいるフェルデンクライス・メソッドです。

私の経験した範囲では、『アレクサンダー・テクニーク』というメソッドも、非常に効果があります。

 

ピアノ教室も、だいぶ落ち着いてきましたので、準備が整い次第、フェルデンクライスやアレクサンダー、ジェレミークラウスアプローチの要素を応用した動きのクラスを開講して、みなさんにご案内していこうかなと思っています。

お子さん向けにするか大人向けにするか、または両方やるかは考え中です。

興味のある方はお楽しみに!


おすすめ動画

筋肉つながりで、この方^^;

行田教室の生徒さんはご存知の、ウーーノさん。〈ピアニスト、ピアノパフォーマー、トイピアニスト〉です。

かなざわの大学の同期で、学生の時に、痩せ型の体型から1年をかけて、筋肉ムキムキになったユニークな友達です。

ピアソラを編曲して弾いていますが、「かっこいい!」の一言が出てしまう演奏。

ぜひお聴きください。


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指導にあたって

当時、講師かなざわの1歳の息子がピアノで楽しそうに遊ぶ姿に感激しました。これは、その当時のかなざわにとってピアノは『楽しい』ものではなくなっていたからです。

 

人は本来、ピアノが楽しくないとか苦手だとは思いません。しかし、ピアノが苦手で楽しくないと感じ、結局は諦めてしまう人は多いのが現実です。それを変えたいという思いが、ピアノ教室を立ち上げる原点となりました。

 

お子様にピアノを習わせたい親御さんや、自分自身がピアノを学びたいと思っている大人の方々は、レッスンに何を期待されていますか?

私がピアノを習っていた当時は「上手い」ことが全てでした。

それは音大に入っても変わりませんでした。

 

しかし社会に出て「上手い」人に価値があるというわけではない、ということがわかりました。

それはとてもショッキングなことでした。

そこにたどり着けば上手くいくものだと思って努力していたからです。

これは勉強,就職に対する考え方と同じだと思います。

 

『上手い』演奏は目指しません。

ピアノレッスンそして練習というプロセスを通して『質の良い学び方』を学びます。

「結果」は、『学んだ』後に勝手についてきます。

練習、学びの質が良ければ自然と「上手い」演奏になるかもしれません。

 

 私が準備できるのは、まずは何度でも間違えられる、どのような弾き方でも批判を受けない、つまり「安全だ」と感じる環境を作り生徒さんが本来の力を出せるようお手伝いをすることです。

音楽は非常に歴史が深く人間の叡智が宿っています。

それを演奏する楽しさというのは格別です。

しかし、やり方を誤ると体を傷つけます。

 

私自身が、小学校高学年の頃から体の痛みに苦しめられることになりました。

30代を過ぎてからは治療法の確立されていないフォーカルジストニアという脳神経の難病を発症しています。

痛みや病気の発生はその取り組み方にありました。

 

努力や根性、厳しい訓練がもたらす弊害を、ジストニアをきっかけに始めたメソッド「フェルデンクライス」から学びました。

フェルデンクライスは脳の可塑性を利用した科学的なメソッドです。

動きを通して脳を活性化します。

 

根性論でなく、何か有名な教育書に書かれているからでもなく、ただ脳がどのようにしたら活性化するのか、よりよく学べるのか、それをフェルデンクライスは体験をもとに気づかせてくれます。

 

私の指導の源はそこにあります。

指導とは、その演奏を成しとげるための『新しい選択肢』を提示するものです。

『理想』はおしつけません。

一人ひとりに寄り添い、 その人らしい演奏を尊重します。

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