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まずは、自分を快適に

心理学を学んで、わかっていてもできないこと・・・3歳の子供を育てている姉がつぶやきました。

 

≪心理学を学んでいてもできないのはなぜ?≫

 「子供にガミガミ言っても何も良くならないことはわかってるけど、イラっとする自分を抑えられない」

 

早稲田大学の文学部心理学科を卒業し、東京女子医大付属病院でカウンセリングの仕事経験もある姉で、心理学には詳しいはずです。「叱らない子育て」、「褒める子育て」が良いということは理解していて、それを実行したいと本人は願ってはいるのですが、『できない!』と嘆いていました。

いくら勉強して心理学に知識があっても、それを応用できなければ意味がないな~とそんな姉を見て私は感じました。

 

確かに世間に出回っている子供の教育の本を読むと、叱らないほうが子供は伸びるとか、怒るのは良くないとか、、、うんざりするほど書いてあります。でもイラッとしてしまうお母さんの心理に寄り添い、どうすれば理想的な声がけができるようになるのかまともに書いてある本は今まで見たことがありません。

 

≪最初に自分を快適にしなさい≫

フェルデンクライスのトレーニングでしつこいくらい言われる言葉があります。

『最初に自分を快適にしなさい』

施術のトレーニングの時に言われる言葉です。

 

自分が快適でないとき(例えば筋肉が緊張している、イライラしている、余計な力が入っている、うまく自分の体を使えていないなどの時)は、相手の体を楽にすることはできないという考え方です。

 

これは体感してみないとわかりにくいのですが、自分自身が楽で、快適に感じられているとき、ほとんど力は使わず、気持ち良く施術できます。そしてそのようなときに、相手からフィードバックをもらうと、必ずよかったと感想をもらえます。

反対に自分の体の調子が思うようでないときは、相手の体がとても重く、硬く感じられたりします。そしてフィードバックしてもらうと、なんか力が入ってて痛かったとか、反対に圧が弱すぎたとか言われます。

 

同じ私なのに、自身が快適か否かでこんなに印象が変わるんです。

 

育児に話を戻します。要するに自分が快適でないからイライラしちゃうんです。快適でないときに発する言葉は、施術をしているときと同じように相手に不快感を与えます。良いことは何もありません。

 

子供は大人の都合では動かないのが普通です。こちらの都合で不快感を与えていったら、相手からも不快感を受け取りこちらからも不快感を送り、、、の堂々巡りです(~_~;)

≪どうしたら快適でいられるようになるのか≫

どうしたら快適でいられるようになるのか。

 

ひとことで言うと自分の体が楽でいることです。どこも痛くない、どこにも余計な力が入っていない。

体が楽でニュートラルな状態にあるとき、心は体に連動しているので、それに合わせた有り様になります。

 

いつも怒ったり、不安そうだったりして快適でなさそうな人を観察してみてください。体が緊張して余計な力が入っているように見えませんか?その通りなんです。

 

私はフェルデンクライスのトレーニングを受けることで、自分が快適でないときにその状態に気づき、適切に筋肉を緩めたり、骨格の使い方を見直すことができるようになってきました。

 

そうすると、イラっとしたり、心が不安定になっているようなときでも、少しずつ落ち着いて、快適な自分を取り戻していくのがわかります。

≪ピアノでも同じ≫

これって実はピアノの時も同じです。

自分が快適でないときは鍵盤がとても重く感じたり冷たく感じたり、敵のようにさえ見えてきます^^;

でも、自分が良い状態のときは、美しい音が鳴り、鍵盤が暖かいと感じたり柔らかいと感じたり、本当に同じ楽器だろうかと思うこと、たくさんあります。

 

 教えてるときも使えます。なんかしつこくなっちゃってるなとか、さすがにちょっとイラッとしたぞ~と感じるとき、快適な時の自分の感覚を思い出し、そこに近づけていくことで落ち着いた自分に戻り、良いさじ加減でレッスンを続けることができます。

≪ピアノレッスンとフェルデンクライス≫

フェルデンクライスの考え方自体は、通常のピアノレッスンの中に溶け込ませていますが、施術や動きの探索そのものは、ご希望がある場合のみ行います。生徒さんによっては、ピアノを弾くよりフェルデンクライスをやってもらったほうが、結果的には早く上達するだろうな~と感じることが多くあります。

 

そして、自分を快適にしたいとお考えの方にはフェルデンクライスがとってもオススメです。

ご興味ある方は、いつでもお問い合わせくださいませ。


おまけ

フェルデンクライスのトレーニングでの板書、自己イメージの基本となるもの。下記は施術の考え方や方法が書かれています。


指導にあたって

当時、講師かなざわの1歳の息子がピアノで楽しそうに遊ぶ姿に感激しました。これは、その当時のかなざわにとってピアノは『楽しい』ものではなくなっていたからです。

 

人は本来、ピアノが楽しくないとか苦手だとは思いません。しかし、ピアノが苦手で楽しくないと感じ、結局は諦めてしまう人は多いのが現実です。それを変えたいという思いが、ピアノ教室を立ち上げる原点となりました。

 

お子様にピアノを習わせたい親御さんや、自分自身がピアノを学びたいと思っている大人の方々は、レッスンに何を期待されていますか?

私がピアノを習っていた当時は「上手い」ことが全てでした。

それは音大に入っても変わりませんでした。

 

しかし社会に出て「上手い」人に価値があるというわけではない、ということがわかりました。

それはとてもショッキングなことでした。

そこにたどり着けば上手くいくものだと思って努力していたからです。

これは勉強,就職に対する考え方と同じだと思います。

 

『上手い』演奏は目指しません。

ピアノレッスンそして練習というプロセスを通して『質の良い学び方』を学びます。

「結果」は、『学んだ』後に勝手についてきます。

練習、学びの質が良ければ自然と「上手い」演奏になるかもしれません。

 

 私が準備できるのは、まずは何度でも間違えられる、どのような弾き方でも批判を受けない、つまり「安全だ」と感じる環境を作り生徒さんが本来の力を出せるようお手伝いをすることです。

音楽は非常に歴史が深く人間の叡智が宿っています。

それを演奏する楽しさというのは格別です。

しかし、やり方を誤ると体を傷つけます。

 

私自身が、小学校高学年の頃から体の痛みに苦しめられることになりました。

30代を過ぎてからは治療法の確立されていないフォーカルジストニアという脳神経の難病を発症しています。

痛みや病気の発生はその取り組み方にありました。

 

努力や根性、厳しい訓練がもたらす弊害を、ジストニアをきっかけに始めたメソッド「フェルデンクライス」から学びました。

フェルデンクライスは脳の可塑性を利用した科学的なメソッドです。

動きを通して脳を活性化します。

 

根性論でなく、何か有名な教育書に書かれているからでもなく、ただ脳がどのようにしたら活性化するのか、よりよく学べるのか、それをフェルデンクライスは体験をもとに気づかせてくれます。

 

私の指導の源はそこにあります。

指導とは、その演奏を成しとげるための『新しい選択肢』を提示するものです。

『理想』はおしつけません。

一人ひとりに寄り添い、 その人らしい演奏を尊重します。

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年度替わりの際に、進学等により多少の空きが出ることがありますが、ほぼ定員いっぱいで、生徒さんを増やすことがなかなかできない状況です。

 

従来の精神論に頼らない科学的な根拠に基づいた指導法をもっと広げ、本質的な意味で生徒さんの人生の質をあげることに貢献していきたいと考えています。

 

そこで、指導方針に共感し、一緒に教室の運営に携わってくださるピアノ講師の方を募集します。

 

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