心理学の観点から教えることを考える

「Don`t~」「No」「Try~」を、できる限り用いないようにレッスンしています。

「Don`t~」は言わずともわかる、「~しないで」ですね。

「No」は「ダメ」ですね。

 

例えば、机の上に上がってしまう子供がいるとしましょう。このときに、どんな声がけをされますか?

「机の上はあがっちゃいけないよ。」「だめ!」「・・・・知らんふりする」「怒っている気分をかもし出す( 一一)」

上記が一般的かなと思います。

 

実は一番効果的なのは、

「○○ちゃん、降りようね。」なのです。

ここで降りた瞬間に「えらい!」と褒めることができたら、さらに効果的ですが、ここでは否定形を肯定形にするということがテーマですので、褒めることについてはまた後ほど・・・。

 

電車に近づいてしまう子供を見て、思わず

「電車のそばにいかないでね。」「電車の近くに行っちゃだめだよ。」

と声をかけると思います。

これを

「この白い線のこっち側歩こうね」

と声をかけると、びっくりするほど簡単に言うことを聞いてくれたりするんです。

 

人は、否定形で言葉をかけられるといやな気分になることが多い生き物です。さらに、「~しないで」と声をかけられても、じゃあそれをしないで何をするのか、実はよくわからなかったりします。子供なら、なおさらのことです。

 

ピアノを教えるときには、

「そこの音大きくしないで」を「そこの音は静かに弾きます」と言ってみたり、

「力まないで」を「大好きなことを考えます」「息をすったり吐いたりするのを感じます」と言ってみたり、

要は、結果こう動いてほしいと思うことを言うのです。

 

では、「Try~」「~やってみようか」「~にチャレンジしてみよう」ですが、

ポジティブな声がけに感じられるので意外だと思われる方もいらっしゃるでしょう。

もちろん悪いわけではありませんが、動きの支持をするときには邪魔になることがあります。

 

ピアノレッスンに限らず、習い事などで、

「じゃあ次は、こういう風にやってみてくれる?」

と言われたとき、どう感じますか?

私は、すべてではないですが、何の期待されてるんだろうと一生懸命考えたり、期待に応えなければと緊張したり、難しそうに見えたら拒否するかもしれません。

 

結果的に無用な緊張とストレスを与えることがあり、それは動きに良い影響を与えません。

 

ではどうすればよいのか。簡単です。「Do~」で声をかけます。

「じゃあ次はこういう風に弾きます。」

「右手を弾きます」

「暗譜して弾きます」

 

こういう風に言われると、チャレンジしようと言われるよりも、緊張感なく取り組めるのが、なんとなくでも想像できますか?

 

よく見られるケース

「○○ちゃん、発表会出てみる?」

「・・・・いやだ」

 

こうしたらどうでしょう。

「○○ちゃんは発表会に出るよ~」

「え?そうなの?いつ?それなに?」

 

無用な緊張を与えないことで、行動がポジティブに動く可能性があります。

 

これらの心理学を応用した声がけは、かなり頭を使うのですが、なるべく生徒のみなさんが気持ちよく、楽に動けるようになって頂きたいので、これからも勉強していきたいと思います。

さちピアノ教室



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