自閉症中学1年息子の生活

私主催のコンサートなどで慌ただしくしておりましたが、ようやく落ち着いた生活が戻ってきました。ちょうど今日、自閉症中学1年の息子が初めて1人での電車の旅に出かけました。おかげでブログが書けます。

まさに今、旅先(いとこの家)で夕飯中。

左が息子、右がこの前難関麻布中に合格したいとこ。

同じ学年ですが全く違う世界を進んでおります。

いとこは明日から毎日塾だそう。

すでに居酒屋が似合う中学1年の2人。

私が息子のことを書くのは、息子に発達障害の診断が出た時に具体的にどんな生活やどんな進学、将来どうなるのかが全く見えず不安だったからです。

その時に適切な情報を得られれば良かったなと思うので同じ思いを持っている親御さんの役に立てれば、と考えています。

全国の親御さんから私のブログを見て、とお問い合わせをいただくことがたびたびあるので、これからも細々と続けていきます。

 

発達障害は天才、ギフテッドなどと言われますが、アインシュタインやスティーブ・ジョブス、エジソンが自閉症やADHDだったと聞かされても、そんな話はアテにならないと考えていました。ギフテッドと言われてムカつくのは私だけでしょうか。。。

今となっては十分アテにできる話だと思っていますが、昔の私を思い出し、一般的?な自閉症である息子のことを時々書いていきます。

さて、話を中学入学前に戻します。

中学入学の際には、事前に校長と担任の先生と面談をしました。

その際に言ったこと

  • 宿題はしないかもしれない
  • 土日は学校があっても休むと思う
  • 部活には入りたくない
  • 制服を着ないかもしれない
  • 毎日学校には行かないかもしれない

今考えるとこんなわがままに聞こえることを親から校長先生によく言ったよなと思いますが、言葉を選んで慎重に話をしました。

すると

宿題は、やらなければもちろん成績は落ちるけれどもそれを叱責したり、提出をなん度も促すようなことをさせないようにはできる、とのこと。

土日は完全に学校は休むことに関しては「大丈夫ですよ」の一言。

部活は入学する前年度から「他に打ち込んでいることがあれば入らなくても良い」と言う規則になっていたらしく、息子の場合にはボルダリングに打ち込んでいるという明らかな実績もあったので全く構わないと言うことになりました。

制服に関しては、感覚過敏があり、首元などがチクチクしたりした非常に不快な可能性があり、と説明したところ、そのような身体的理由があればそれを生徒に説明するので大丈夫ですと言われました。

でもこれについては、結局着用でき、閉めなくてもいい首元までボタンを閉めて通学する毎日です(笑)

小学校よりも時間数が増え、授業終了が16時の日もあると伝えたところ、「それは長すぎるから無理かも」と言っていた息子でしたが予想を遥に超え、1学期は親の都合で休みがあった他は全く休んでおりません。

 

これは、まずは担任の先生が、「大当たり」だったことのおかげです。

まず就学前の担任の先生との面談の際、こんなことを提案してくださいました。

「なおきくんは数学と国語と英語以外は支援級で勉強することを希望されていますが、在籍だけ支援級で他は全て通常級で全教科を学習させると言うのはどうでしょうか」

小学校の先生から、テストの成績は良い方であったことも少し聞いていたようです。

理由を伺うと以下のことをおっしゃっていました。

「今は勉強の必要な学校には行かなくて良いと言っていますが、今後もし何かやりたいことなどが出てきて進学校に進みたいと考えることがあった場合、支援級での教科の勉強を受けていたとなると、教科ごとに受けられる内申がゼロ点になってしまう。それなりの進学校に入るためには内申点はあった方が良い。まずは全教科普通級ではじめて、やはり大変と言うことになったらその時に考えればいいのでは」

さらに

「支援級では教科ごとの先生が教えるわけではないため専門性にかける、だからもしできるタイプの子供だった場合、十分に指導できない可能性がある」

とおっしゃっていました。

 

息子とは、高校には行かずにキッチンカーでクレープ屋さんを始めて稼いでみようと話をしていたり、みんなが勉強している間にフェルデンクライスの4年間のトレーニングに行き、日本で一番若くして指導者資格を得よう、などと話していたため進学する気はなかったのですが、小学校の時に先生の目が行き届きすぎて大変だった記憶があり、とても良いお話だと考えてそのようにしました。

結果はバッチリで、小学校の時よりも楽しく中学生活を送っています。

担任の先生には本当に感謝です。

上の画像は社会の地理のテスト。

都道府県と県庁所在地は全て把握している息子、でも漢字のケアレスミスがあり88点。

私は地理音痴で埼玉と群馬と東京くらいしか位置がわからないのでこれは天才的な点数です。

期末テストは、宿題もやらず家でも全く勉強しておらず、極め付けに期末テストが始まる日にエレキギターを習い始めた息子。

前日に30分だけ猛勉強?するという方法で5教科は6割くらいの点数でした。平均点よりちょっと上くらいの点数でした。

意外に国語が良かったです。

本人は点数は良い方がいいと思ったらしく、しかし塾や家庭教師は嫌、たくさん勉強するのも嫌、ということなので、テストが終わってから毎日母の私と15分くらい勉強する、ということを続けています。

次回の定期テストは良くなりそうです。


期末テスト初日からレッスンに通い始めたエレキギター。

B'zの熱烈なファンである息子。

夏休み中に有明アリーナで行われたライブにも行ったほどで、松本さんのギターがかっこいいからやってみたいということに。

ピアノで音感があるので、メロディはすぐに探せるようです。

これは指番号に気をつけて弾いているもので、ギター歴2年の父とアンサンブルしてみました。

1曲目の課題でしたが、今はリズム感の複雑なものもできるようになってきています。


学校に行く前にルービックキューブで遊ぶ息子。

最近は、ルービックキューブかペーパークラフト作り、ピアノ、エレキギター、歌を歌う、漫画を読むなどして過ごしています。IT機器は朝15分、夜は15分で終了させるようにしています。


週に4日以上通うボルダリング。

もはや常連で同世代の子供だけでなく大人の人にも「さっきのすごかったですね〜」などと言いながらコミュニケーションをとり始めます。私より、人との距離を縮めるのが上手です。人とコミュニケーションするのが難しいのが自閉症と言いますが、ちょっと違うなと思っています。もっと限定的なんですよね。詳しく書かないですが。

久しぶりに息子のことを書きました。

 

今日は息子1人で大田区蒲田の姉の家に泊まりに行っています。

電車の一人旅です。高崎線の吹上駅から乗車し、品川で姉たちと無事に合流できました。

初めてキッズフォンを持たせたのですが、今大宮です、今浦和です、今雨が降り始めました、今小雨になりました、などと逐一メール連絡してくれるのが、少々うざいものの安心できました笑

 

自信をつけた様子で、月に2回通っている豊島区駒込での療育にも1人で行ってくれるそうです。

うわ!急に楽になってきた!

楽すぎて、嬉しくてピアノの練習をしすぎて少し体が痛い私。

今日は息子がいないからフェルデンクライスを思う存分しまくるぞ〜と考えています。

 

動く禅と評されることもある動きのメソッド「フェルデンクライス」を教育に応用しています。

息子とは毎日一緒に動きをやったり、ハンズオンという手わざを行っています。

発達障害は神経の障害です。その神経がうまく働けるように周囲の雑音のようなものをとってあげる必要があります。そうすると本来の力、学ぶ能力が出てきます。

それが息子にとってのフェルデンクライス、ご興味がありましたらお問い合わせください。

指導にあたって

当時、講師かなざわの1歳の息子がピアノで楽しそうに遊ぶ姿に感激しました。これは、その当時のかなざわにとってピアノは『楽しい』ものではなくなっていたからです。

 

人は本来、ピアノが楽しくないとか苦手だとは思いません。しかし、ピアノが苦手で楽しくないと感じ、結局は諦めてしまう人は多いのが現実です。それを変えたいという思いが、ピアノ教室を立ち上げる原点となりました。

 

お子様にピアノを習わせたい親御さんや、自分自身がピアノを学びたいと思っている大人の方々は、レッスンに何を期待されていますか?

私がピアノを習っていた当時は「上手い」ことが全てでした。

それは音大に入っても変わりませんでした。

 

しかし社会に出て「上手い」人に価値があるというわけではない、ということがわかりました。

それはとてもショッキングなことでした。

そこにたどり着けば上手くいくものだと思って努力していたからです。

これは勉強,就職に対する考え方と同じだと思います。

 

『上手い』演奏は目指しません。

ピアノレッスンそして練習というプロセスを通して『質の良い学び方』を学びます。

「結果」は、『学んだ』後に勝手についてきます。

練習、学びの質が良ければ自然と「上手い」演奏になるかもしれません。

 

 私が準備できるのは、まずは何度でも間違えられる、どのような弾き方でも批判を受けない、つまり「安全だ」と感じる環境を作り生徒さんが本来の力を出せるようお手伝いをすることです。

音楽は非常に歴史が深く人間の叡智が宿っています。

それを演奏する楽しさというのは格別です。

しかし、やり方を誤ると体を傷つけます。

 

私自身が、小学校高学年の頃から体の痛みに苦しめられることになりました。

30代を過ぎてからは治療法の確立されていないフォーカルジストニアという脳神経の難病を発症しています。

痛みや病気の発生はその取り組み方にありました。

 

努力や根性、厳しい訓練がもたらす弊害を、ジストニアをきっかけに始めたメソッド「フェルデンクライス」から学びました。

フェルデンクライスは脳の可塑性を利用した科学的なメソッドです。

動きを通して脳を活性化します。

 

根性論でなく、何か有名な教育書に書かれているからでもなく、ただ脳がどのようにしたら活性化するのか、よりよく学べるのか、それをフェルデンクライスは体験をもとに気づかせてくれます。

 

私の指導の源はそこにあります。

指導とは、その演奏を成しとげるための『新しい選択肢』を提示するものです。

『理想』はおしつけません。

一人ひとりに寄り添い、 その人らしい演奏を尊重します。

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