自閉症で知的障害ありの息子、11月の発表会に出演予定〜。

かなざわの息子(自閉症スペクトラム障害で知的障害あり)が、11月の発表会に出演予定です。練習風景と練習方法について書きます。

ピアノをさわって遊ぶことはあっても、何か曲を弾くということは断固拒否してきた息子でしたが、小2になり本当に急に「なおくんも発表会でるよ!」と言い出しました。

 

どうしようか悩みましたが、出演させることにしました。

 

上の動画は、寝る直前に1回だけ弾いておこうと言って撮った演奏予定曲の一つです。

「カーン」という良い音をだすのが息子のいいところです。

 

発表会に出たいとは言っても、毎日の練習に結びつくかと言ったら、それは別のお話で(^_^;)

かなざわの血の滲むような(笑)練習してもらうための工夫の毎日が始まりました。

まずはこちら。

これは、カレンダーです。

小さい子供や、視覚機能の未熟な方、時間の流れをまだうまくとらえていない子供は、いわゆる普通のカレンダーを見ることが苦手です。

まず、今日がどこなのか見つけにくいし、時間の流れもわかりにくいからです。

 

このカレンダーはそういったことを解消できる非常に優れたものです。

かなざわから見ても、とてもわかりやすいです。

 

上にシールをはれるところがあるので、練習できたらシールをはります。

(疲れていたり乗り気でないときは、そのように自分で言ってくれれば練習したものとするシステムにしています。)

 

最初は、1日できれば何かご褒美がもらえ、次は3日がんばれば、ご褒美がもらえ、一週間、2週間、と増えていき、今は、2ヶ月後にご褒美がもらえることになっています。

 

最初はご褒美のためだけにがんばっていたのですが、最近はピアノを弾くのが楽しいと感じてきた様子で、声さえかければ、すぐにピアノによってきます。

 

おもしろいと感じたのが、同じ曲を、また弾いてもらうのが難しいことです。

「この曲は昨日やったので、もうやりませんよ〜。」

と言われてしまいます。。。

 

そこで、たとえば動画の曲に関しては、楽譜を途中まで作成し、少しずつ増やしていくことにしました。

そうしたら、常に新しい曲だと認識するようで、やってくれることがわかりました。

息子の場合には、知っている曲が弾きたいという欲求はなく、おもしろい動きができるかどうか、どんな楽譜であるかに興味があることがわかり、上記の画像の教材(バーナム)を使っています。

 

棒人間?が、各曲についているので、弾けたら顔にシールを貼ろうというルールにしました。もちろん顔っぽいシールをおすすめしましたが、やはり「鉄道関連シール」しか貼りません。。。

なのでこんなシュールな感じに。

 

最初、少し悩んだのが息子が完璧主義であること。

発達障害のお子さんには特に多いのですが、間違うことを嫌い、恐れます。

 

息子の場合にも、ほんの少し他の音をかすっただけで、

「だめだ間違った」

とイライラしていた様子でした。

 

なのでかなざわは、

「この曲はね、あと100回間違えないとうまくならないんだよ。さっき間違えたから、あと99回間違えないといけない。あと99回間違えてくれないかなあ〜。ちなみに、お母さんは100万回以上間違えてきたから弾けるようになってきたんだよ。」

と声をかけました。

 

するとホッとした様子で、ニヤっとし

「じゃあ間違えないで弾いちゃうもーん」と言いながら、全神経を集中して美しく弾き、

「間違えなかったもーん。」

とドヤ顔です。。。

 

発表会では、椅子に座って何か音を出して、そしてお辞儀をして帰ってくることができれば、それで満点です。


生徒さん募集&レッスンの空き状況

レッスンの空き状況を更新しました。

 

行田教室かなざわの担当する『月3回コース』は定員になり、募集を終了しました。また空きがありましたら、お知らせいたします。

1レッスンコース及び身体の調律コース、また館林教室については下記の通り募集を継続しています。

 

以下、2018年9月25日現在の状況です。

 

【行田教室】担当講師-金沢紗智

【館林教室】担当講師-松本りか

  • 生徒さんの募集を継続しています。開室より1年たち、レッスン枠が残りわずかとなっております。お早めにご利用くださいませ。

【料金はこちら。】

 【レッスンのご予約、ご質問等はこちら。】

指導にあたって

当時、講師かなざわの1歳の息子がピアノで楽しそうに遊ぶ姿に感激しました。これは、その当時のかなざわにとってピアノは『楽しい』ものではなくなっていたからです。

 

人は本来、ピアノが楽しくないとか苦手だとは思いません。しかし、ピアノが苦手で楽しくないと感じ、結局は諦めてしまう人は多いのが現実です。それを変えたいという思いが、ピアノ教室を立ち上げる原点となりました。

 

お子様にピアノを習わせたい親御さんや、自分自身がピアノを学びたいと思っている大人の方々は、レッスンに何を期待されていますか?

私がピアノを習っていた当時は「上手い」ことが全てでした。

それは音大に入っても変わりませんでした。

 

しかし社会に出て「上手い」人に価値があるというわけではない、ということがわかりました。

それはとてもショッキングなことでした。

そこにたどり着けば上手くいくものだと思って努力していたからです。

これは勉強,就職に対する考え方と同じだと思います。

 

『上手い』演奏は目指しません。

ピアノレッスンそして練習というプロセスを通して『質の良い学び方』を学びます。

「結果」は、『学んだ』後に勝手についてきます。

練習、学びの質が良ければ自然と「上手い」演奏になるかもしれません。

 

 私が準備できるのは、まずは何度でも間違えられる、どのような弾き方でも批判を受けない、つまり「安全だ」と感じる環境を作り生徒さんが本来の力を出せるようお手伝いをすることです。

音楽は非常に歴史が深く人間の叡智が宿っています。

それを演奏する楽しさというのは格別です。

しかし、やり方を誤ると体を傷つけます。

 

私自身が、小学校高学年の頃から体の痛みに苦しめられることになりました。

30代を過ぎてからは治療法の確立されていないフォーカルジストニアという脳神経の難病を発症しています。

痛みや病気の発生はその取り組み方にありました。

 

努力や根性、厳しい訓練がもたらす弊害を、ジストニアをきっかけに始めたメソッド「フェルデンクライス」から学びました。

フェルデンクライスは脳の可塑性を利用した科学的なメソッドです。

動きを通して脳を活性化します。

 

根性論でなく、何か有名な教育書に書かれているからでもなく、ただ脳がどのようにしたら活性化するのか、よりよく学べるのか、それをフェルデンクライスは体験をもとに気づかせてくれます。

 

私の指導の源はそこにあります。

指導とは、その演奏を成しとげるための『新しい選択肢』を提示するものです。

『理想』はおしつけません。

一人ひとりに寄り添い、 その人らしい演奏を尊重します。

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さちピアノ教室はおかげさまで、個人のピアノ教室としては異例のぶるいの多くの生徒さんを持ち、安定した運営を続けています。

 

年度替わりの際に、進学等により多少の空きが出ることがありますが、ほぼ定員いっぱいで、生徒さんを増やすことがなかなかできない状況です。

 

従来の精神論に頼らない科学的な根拠に基づいた指導法をもっと広げ、本質的な意味で生徒さんの人生の質をあげることに貢献していきたいと考えています。

 

そこで、指導方針に共感し、一緒に教室の運営に携わってくださるピアノ講師の方を募集します。

 

【条件】

  1. 音楽大学、普通高校の音楽科、もしくは音楽系の専門学校出身者。または子供の教育関連の学校出身者。
  2. 専攻楽器は問いません。(ピアノでなくてもOK)
  3. 講師かなざわさちのブログに一通り目を通して頂き、指導法に共感、興味を持てる方。
  4. 年齢は不問。
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