発表会の直前から風邪をひき、先週くらいまで咳喘息や声が出ないなどで苦しんだ講師かなざわです。
ようやくほぼ完全に復活しました。動けない間、教室の過去のYouTube動画の沼に入り溺れかけました。生徒さんの動画があまりに魅力的だったので、過去と現在の生徒さんたちの姿を比べて載せてみることに!
ピアノ演奏の技術の向上という点に関して、私は努力は必要ない、でも継続と忍耐が必要だと思っています。
少しずつでも、真面目な取り組みでなくても楽に長く続けることで身に付く技能です。
ですので今回はYouTubeを始めた8年前から在籍を続けている歴の長い生徒さんをピックアップしてお届けします。
年中さんで始めて現在中学1年生(歴8年)
年中さんの彼女、お姉さんのレッスンのおまけで赤ちゃんの頃から教室に来ています。
小さい時はとにかく自由奔放な感じが可愛かったです。
これ以上教えると難しくなるからと終了にすると「もっと教えてよ!」
いやごめん、ちょっと一息してから、と言うと「ひといきじゃない!」と怒られました(笑)
中学1年になった彼女。
SixTONESの彗星の空を練習中です。
今では講師かなざわよりも高い社会スキルを身につけ(笑)勉強、ピアノ、吹奏楽部のフルートと頑張る毎日です。
次の発表会はテスト期間中かも、そうすると欠席になっちゃうかな?と聞いたところ「勉強は計画立ててやってるからテストのせいで休んだりはないかな。」と言っていました。すごい!
講師かなざわの自閉症の息子の歌の変遷(発表会歴8年)
小学2年当時の息子(自閉症&知的障がい)の発表会での歌唱。曲はB'zの永遠の翼です。
楽器はギター、バイオリン、歌を習っておりピアノは弾きたいと言った時に私が教えています。
変遷が見えるのが歌だったためこの動画、小学2年生で始めて舞台で歌いました。
この若さでB'zが好きすぎるという。。。全ての曲を知り尽くしているだけでなく、曲を出した年号まで全て覚えている凝りようです。
カッチーニ作曲のアヴェマリアを歌う現在中学2年の息子です。
この日は発表会でしたが2、3日前から風邪をひき、歌うと咳が出るというまさかの修羅場がありました。
欠席を考えていたのですが、前日の歌のレッスンでハミングなら歌い切ることができそうなことを発見、出演に至りました。
間奏部分では水を飲んでこらえています。
この動画はなぜか4、4万回以上再生され、430以上のグッドボタンを頂くというプチバズとなりました。
コメントを見ると、60代以上の方らしきものが多いので、シニア世代の歌が好きな方たちの心を掴んだのかもしれません。
年中から始めて現在中学1年生(歴8年)
これは小学2年時点での彼のレッスン風景です。
男子は繊細なお子さんが多く、女子に比べて上達がゆっくりでかつ女子にはあまり見られない宇宙的行動が見られることが多いため、親御さんの忍耐力をたくさん必要とする場合が多いです。
男子の親御さんは忍耐力です!
彼はサッカーを始め、毎日何時間も練習するサッカー少年に成長します。
ピアノを習ってきた記念に、ということで初参加したコンクール。
中学1年生。
みんなが目の色をギラギラさせて向かうコンクールに毎日サッカー漬けの彼がひょろっと参加。
なかなかの高得点を取ってしまうという面白い結果になりました。
曲はヒナステラのアルゼンチン舞曲「年老いた牛飼の踊り」です。
年中さんで始めて現在高校1年生(歴10年以上)
奥の小学5年生です。
年中さんで始めて現在高校生なので、歴は10年以上になります。
妹ちゃんと連弾でキュート!
そして現在、高校1年生。
この日はSixTONESというグループのデビューの日ということでSixTONESのImitation Rainを弾いてくれました。
子供が大好きで保育科の高校に通う彼女、若いのにきゃぴきゃぴせず硬派な感じですが、子供の話になると急に目がキラキラしてきます。
デビューにちなんで想いを込めたかっこいい演奏でした。
小学3年生から始めて現在大学1年生(歴10年以上)
後に弾き語りなどで教室アカウントのYouTube視聴者を魅了し登録者を増やすことに寄与してくれる彼はこの時中学1年生。
曲はホールニューワールド(アラジン)。
変声期のため練習しているうちにどんどん音域が下がってとても大変だったと思いますが、美しいハスキーヴォイスで歌ってくれています。
ちなみに伴奏は諸事情により私ではありません。
上の彼のピアノです。この時は小学6年生。
「イメージがたくさん湧いてくる曲でした」と後に話してくれました。
出田敬三作曲の海のテーブル。
そして大学1年生の現在。
藤井風の「満ちてゆく」を弾き語りしています。
やばいかっこよさ!
比較動画は以上です。
大人の生徒さんでも10年以上歴の持ち主はいらっしゃるのですが、昔は撮ってはいけないかなと思ったりしてあまり前のものが発見できませんでしたので今回は載せていません。
教室のYouTubeは元々は、生徒さんの親御さんに撮って送ったら喜んで頂けるかな、という思いから始まったものでした。(もちろん承諾を得ている生徒さんのみとなります。)
現在はピアノ教室のアカウントとしては非常に多い1600以上の登録者を持ち、月に6,000円くらいGoogleから収益が入ります。特に工夫もせずただアップしているだけなので、これはすごいことだと思います。
生徒の皆さんのありのままの美しい演奏が視聴者を呼び込んでくださるのだと感じ、いつも感謝です!
ピアノ教室の運営も10年以上となり、科学的に立証されているからこの方法が良い、と机上の空論で指導していた当時と比べ、現在は科学的なものがやはりそうだったかと経験として感じたり、また立証されていないものでもフェルデンクライスなどの身体訓練法で学んだことが長い年月をかけて真実だったと体験したことなどを指導に生かせるようになってきました。
生徒さんがピアノを通してご自身を好ましく思えるようになる、自分のことが好きになる。
何かができるようになること、誰かと比べて上手いことを目指してしまうと必ずどこかで辛くなります。
だからやめてしまうのです。
ピアノを通して自分を好きになる、をシンプルに目指していけば、結果(上達)も自ずとついてくる、これは歴の長い生徒さんたちが証明してくれています。
YouTubeは昔の動画を引っ張り出してくることに長けているので、昔の自分と現在の自分を比較し変化(上達)を見ることができます。そういう意味で生徒さんの未来に何か役立つこともあるかもしれません。
これからも続けていきます!