新年度が過ぎ、ピアノを始めて少し経ち電子ピアノやアップライトピアノの購入を検討されている方も多いと思います。
どちらを購入するとこういう傾向がある、など10年以上の経験からわかってきたことを書いてみます。
まず本題から少しずれますが、卓上で置いているキーボード、これは習うのであればできるだけ早く電子ピアノあるいはアップライトピアノに移行した方が良いでしょう。
最初の導入2、3ヶ月の時期には良いかもしれませんが、飽きるのは非常に早いでしょう。
これで練習している場合で「練習しない」としたら、それは非常に自然の反応です。
流行りのおもちゃと同じだと考えてください。
私が10年以上の指導から見た感じでは、卓上のキーボードで練習している場合は、どうしても鍵盤を押す際のタッチが弱くなります。
体の力を必要とせずに手指の力のみで押すことができてしまうため、不適切な癖がつきやすいです。
レッスン時にはどうしても本物ピアノの鍵盤が重く感じるため、練習してもうまくいかないということが起こり、苦手意識が育ちやすいということもあります。
「グランドピアノやアップライトピアノなどの本物ピアノは一生触らず、キーボードだけで行きます!」という方がいらしたらそれは成立すると思いますが、発表会ではグランドピアノ、レッスンでもグランドかアップライトです。
長い人生の習い事、一生の技術を習得する、クラシックも弾くかもしれない、ということを考えたらできるだけ早めに移行して欲しいなあと思います。
では電子ピアノとアップライトピアノについてです。
本音を言えばもちろんアップライトというか本物のピアノをそばに置いて欲しいです。
なぜなら電子ピアノは結局のところ、本物ピアノの真似をして電子的に音が出せるようにしただけのモノマネだからです。
出す音全てが、集音してきた自分の力で出していない偽物の音なのです。
ただ、昨今の住宅事情を鑑みたときに「本物を買ってください」とは言えない世の中。
推しは本物ピアノでありつつも、電子ピアノの有効性?みたいなものを考えてみたいと思います。
電子ピアノをお持ちで練習されている生徒さんは必ず1回は
「うちのピアノと鍵盤の重さが違う、からうまく弾けなかった」
「うちのピアノと響きが違う、(本物ピアノは響きが無茶苦茶ある)から戸惑ってしまった」
「うちのピアノよりペダルが重くてうまくコントロールできない」
「うちのピアノで弾いた時の方がうまく弾けていた」
とおっしゃいます。
はい、その通りだと思います。
初心者の方から見た弾きやすさという点では
電子ピアノ→アップライトピアノ→グランドピアノ(右に行くほど弾きにくい)
となります。
細かく言えばグランドピアノでもスタンウェイやベーゼンドルファー、ベヒシュタインと言った高級ピアノはさらに弾きにくいものとなります。
でも上手い人が弾くと非常に弾きやすく、言い表せないような素晴らしい音がたくさん出てくるのです。
楽器と人の織りなす魅惑的な世界ですね。
本物ピアノは様々な微妙なニュアンスを出すことができます。
何千人と集まる会場でも響き渡る音を出すこともできれば、水面に波紋が広がっていくような心に残る静かな音を出すことも可能です。
電子ピアノはよく作られていますが、やはり自分で本当に出している音ではありません。
本物ピアノならあまり綺麗とは言えないような硬い音が出てくるはずでも、電子ピアノではそもそもでている音が全て選りすぐりの良い音なので上手に聞こえます。
突然ですが「本当に自分で出している音ではない」から連想したこと。
最近、肌断食というのを初め、2ヶ月経ちました。
肌は洗浄成分のあるもの一切なしで水で洗い、肌にはワセリンをごく少量つけるのみにする、というものです。
化粧はリップと眉を少しするのみ。
日焼け止めさえも塗りません。
快適だしとにかくお金がかからない!時間も大幅短縮できる!
外出するときに何も持っていかなくていい!
そうすると、肌の本来の力が見えてくるんです。
今までは化粧水とかクリームを塗ってごまかして、化粧していなければそれがスッピン(本来の自分の姿)だと思っていたのですが、これも実は本来の肌じゃないんですよね。
何も塗らずにいるようになってからは、自分の肌と本当の意味できちんと向き合うことができるようになりました。
シミとかハリとか気になれば定期的に1万円くらいの美容施術をやる方が化粧品を使うよりよほど効果があると私は思います。
私はとても肌が弱く、ちょっとした刺激ですぐに赤くなってしまい荒れてしまうはずなのですが、肌断食で過ごすようになってから肌のトラブル皆無!なのです。
私の場合の肌荒れは全部、化粧品の仕業だったのだと思います。
肌断食を始めてからは、ちょっと気になっていた目の周りの窪みなどがふっくらしてきました。
何もつけていなくても肌が自分で潤っているのがわかります。
アイクリームなど使わない方がうまくいくことにびっくりしています。
話を戻します。
そもそも、作られた綺麗な音しか出てこない電子ピアノはとにかく上手に聞こえます。
なので究極にごまかすことのできる楽器といっても過言ではありません。
肌で言えば化粧水やクリームを塗っている状態。
でも本物ピアノを弾くと誤魔化されていたものが一気にあらわになります。
何も塗っていない肌と同じ。
そりゃあびっくりします。
本物ピアノを弾いてうまく弾けないと感じるのも当たり前ですよね。
また、最初から表現力が狭いので、その幅での表現をするようになります。
本当に上達したいと思ったら、電子ピアノから卒業する時期です。
ここからは、長所。
本物ピアノと違って音を小さくできるのは住宅事情には欠かせないものです。
ピアノをやってみたいと思い、本物ピアノの金額が高くて手を出しにくい場合、何もやらずにいるよりは電子ピアノを購入し練習を始めた方がもちろん、確実に上達します。
本物ピアノを弾いた時にその差を感じても気にしない方は電子ピアノに向いています。
電子ピアノは機械なので10年経てばどこかが壊れてきます。
その時になって本物ピアノを必要としていたら買う、という考え方も良いと思います。
ちなみに本物ピアノは1年に1度の調律をしていれば100年でも200年でも使えます。
※一部稀に例外もあり。
電子ピアノを買うときは私個人的には余計な機能は必要ないと思います。
いろんな音が出せたり、自動演奏に合わせて一緒に弾けたりするのは最初のうちは楽しいのですが、すぐに飽きてしまいます。
なので、ピアノのタッチをなるべく再現しているもので10万円以上するものであれば十分かなと思います。(これは5年くらい前のリサーチで考えたことなので今の価値では14万くらいになっているかもです。)
最近カワイ楽器さんとご縁ができ、私を通して頂ければピアノや電子ピアノが定価の20%オフ(商品によるそうです)くらいで購入できるようになりました。(もちろん他の楽器や周辺の備品も買えます。)
これはセール品より安くなる可能性が高いと思います。
さらに〜、36回までの分割払いならなんと『無金利』で支払いが可能だそうです!
無金利は素晴らしい。3年間カワイが金利を払ってくれるということですね。
だって10万くらいの電子ピアノだとすると、月々3000円くらいで買えてしまうわけです。
金額の10%の頭金のみ、初回に必要となります。
ちなみに、熊谷か大宮のカワイにご来場頂くことになるそうです。
中古ピアノを売ってくださる先(調律師さん)も変わらず紹介できますが、選択肢は多い方が良いのでこちらもぜひ利用してください。
教室の生徒さんや、ビデオ視聴レッスンを利用してくださっている方はこのルートを使えます。
ただし、まず最初に私にご一報くださいね。
お気軽にご相談ください♪