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心がけていること①

レッスンで心がけていることその1。

上の画像は教室の庭の様子です。

バラが見頃を迎えています。ぜひ見ていってください。

駐車スペースの確保のため、レッスン前後の10分程度でお願いします。

 

ここから本文

 

決して踊らない男性が参加するダンスパーティーを想像してみてください。

 

彼はいつも踊り方を知らないと言ってあらゆる誘いを断っていました。

でもある女性がこの男性を気に入って彼を熱心に説得してフロアーに連れ出しました。

 

彼女は自分自身が動くことで、彼もなんとか動けるようにしたのです。

 

そのダンスはあまり複雑ではなかったので、ぎこちない時が流れて音楽と動きと関係しているとわかる頃には彼は、彼女の動きがリズミカルであることを意識するようになりました。

 

ダンスが止まると、彼はほっとしました。

 

パーティの終わりには、彼は彼女の動きやステップにもっと楽についていけるとわかって、彼女の足にぶつかることを避けることさえできるようになりました。

 

彼は頭の半分では「たぶんそれほど下手じゃなかったな」と思ったけれど、自分はまだ踊ることができないことは分かっていたのです。

 

そして、2回目のパーティの後では彼はダンスは自分に向いていないという信念をぐらつかせるほどすばらしく進歩しました。

 

さらに次のパーティでは、ある女性が彼が以前そうであったように一人で座ったままでいることに気がついて、その女性をダンスに誘うようになったのです。

まだ、自分はあまりうまくないと不満を言いながら。

 

そのとき以来、彼は言い訳から始めることを忘れてしまいました。

 

音楽のリズム、ダンスのステップ、その他もろもろを教えなくても、彼にダンスをできるようにさせた女性とその方法についてよく考えてみてみましょう。

 

彼女の親しみやすい態度と彼女の経験が型通りの教え方をしなくても彼に学ばせたのです。

 

彼女がその男性に教え込んだりしなくても、その男性は自分の四肢や他の全体を使うことを学ぶことが出来ました。

彼は自分の潜在能力について何も知らないのにかかわらず学んだのです。

女性がこの男性ダンサーに教えたやり方と同様に、私は生徒さんに教え込むということはしません。

なので、過去に1回生徒さんの親御さんからレッスンの後に

「レッスンをしてください。」

と言われたことがありました笑

このお親御さんは、「教える」ということがレッスンであると弾力性のない考えを持っていらしたのです。

そのように教えてきたのが学校教育だから仕方ないのですが。

 

「教える」ということをせずとも、レッスンに来てくれてピアノを弾いてお話しして、教室の教具で遊んだり、フェルデンクライス応用の体操をして遊んだりなどしていたらいつの間にか弾けるようになっています。

本来のその人の力を引き出すレッスンです。

もちろんドレミとか、指番号、その他もろもろは必要なときに適切なタイミングで教えます。

 

大人の方のレッスンの場合には、一番は「評価をしない」ことです。

基本的に音楽は表現です。何をしてもいい。

でもそこに何を求めるかはその人によって全然違います。

 

子供、大人に関わらず生徒さんが安心してご自身の力を出せる環境を作ること、親しみやすい態度でいること、これがまず、私が心がけていることです。


上のブログに関連して。

3歳からピアノを始めた年長さんです。

最初は教室でピアノを弾くことはしませんでした。

お家では弾いてくれるので動画を撮っていただきレッスンで確認し、一緒に遊んでいました。

そのうちに弾いてくれるようになりました。

レッスンでは何かを教える、ということはほとんどやっていないのですが、現在は楽譜を適切に理解し指に伝えしっかりお辞儀の練習もできるように。

本人の本来の力が生きていることが見える演奏です。

指導にあたって

当時、講師かなざわの1歳の息子がピアノで楽しそうに遊ぶ姿に感激しました。これは、その当時のかなざわにとってピアノは『楽しい』ものではなくなっていたからです。

 

人は本来、ピアノが楽しくないとか苦手だとは思いません。しかし、ピアノが苦手で楽しくないと感じ、結局は諦めてしまう人は多いのが現実です。それを変えたいという思いが、ピアノ教室を立ち上げる原点となりました。

 

お子様にピアノを習わせたい親御さんや、自分自身がピアノを学びたいと思っている大人の方々は、レッスンに何を期待されていますか?

私がピアノを習っていた当時は「上手い」ことが全てでした。

それは音大に入っても変わりませんでした。

 

しかし社会に出て「上手い」人に価値があるというわけではない、ということがわかりました。

それはとてもショッキングなことでした。

そこにたどり着けば上手くいくものだと思って努力していたからです。

これは勉強,就職に対する考え方と同じだと思います。

 

『上手い』演奏は目指しません。

ピアノレッスンそして練習というプロセスを通して『質の良い学び方』を学びます。

「結果」は、『学んだ』後に勝手についてきます。

練習、学びの質が良ければ自然と「上手い」演奏になるかもしれません。

 

 私が準備できるのは、まずは何度でも間違えられる、どのような弾き方でも批判を受けない、つまり「安全だ」と感じる環境を作り生徒さんが本来の力を出せるようお手伝いをすることです。

音楽は非常に歴史が深く人間の叡智が宿っています。

それを演奏する楽しさというのは格別です。

しかし、やり方を誤ると体を傷つけます。

 

私自身が、小学校高学年の頃から体の痛みに苦しめられることになりました。

30代を過ぎてからは治療法の確立されていないフォーカルジストニアという脳神経の難病を発症しています。

痛みや病気の発生はその取り組み方にありました。

 

努力や根性、厳しい訓練がもたらす弊害を、ジストニアをきっかけに始めたメソッド「フェルデンクライス」から学びました。

フェルデンクライスは脳の可塑性を利用した科学的なメソッドです。

動きを通して脳を活性化します。

 

根性論でなく、何か有名な教育書に書かれているからでもなく、ただ脳がどのようにしたら活性化するのか、よりよく学べるのか、それをフェルデンクライスは体験をもとに気づかせてくれます。

 

私の指導の源はそこにあります。

指導とは、その演奏を成しとげるための『新しい選択肢』を提示するものです。

『理想』はおしつけません。

一人ひとりに寄り添い、 その人らしい演奏を尊重します。

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年度替わりの際に、進学等により多少の空きが出ることがありますが、ほぼ定員いっぱいで、生徒さんを増やすことがなかなかできない状況です。

 

従来の精神論に頼らない科学的な根拠に基づいた指導法をもっと広げ、本質的な意味で生徒さんの人生の質をあげることに貢献していきたいと考えています。

 

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