自閉症なおきの年末年始

講師かなざわさちの自閉症&ADHD&知的障がいボーダーの息子、年末年始の生活です。

1月4日で10歳になりました。

息子は生まれてから、あまり眠らず泣いてばかりでした。

家族全員が疲弊し、しょっちゅう病気になる日々。

夜中に頻繁に起きる生活が5歳くらいまで続き、私と夫は慢性的に寝不足。

子供が節目として写真を撮ったりするようなお祝いや行事は一切できず。

場所見知り、人見知り、感覚過敏がありパニックがたびたび勃発。

他の場所に行けない、服やくつも決まったものしか履かないという状態でした。

 

私がジストニアという脳神経の病気にかかりフェルデンクライスを始めて、自分自身が楽になり息子にもその手技をやったり、その考え方を教育に染み込ませていくようになり、1年ほどで劇的に変化がありました。

とにかく穏やかで元気に過ごせるようになりました。

ほとんど病気もしません。

 

もちろんお世話になっている療育の先生、放課後デイ、いつも預けっぱなしになっている夫の実家の家族、1週間に1回くらい利用しているシッターさん、学校の担任の先生などなど、奇跡と呼べるくらい質の良い環境に恵まれて育っている効果も計り知れないものがあります。

 

自閉症の診断がされたときには一生言葉を喋らないかもしれないと言われたものでしたが、今では自分で説明しながらゲームをしたり工作をしたりする動画を作成するまでになりました。

※息子専用のYouTubeアカウントを作って近いうちに公開する予定ですので興味がある方はぜひご覧ください。

冬休みの宿題、書き初め。

習字をやっている姿を一度も見たことがなかった私。

習い事の習字はしていませんが、のびのびした字を書いています。

お手本通りに書くのが楽しい様子で、名前は手本がないので書きにくいようです。自閉症の一つの特性だと思います。

小学2年生からスキーを始めました。

それまでは雪に触れる感触が嫌だったのか、一切遊ぼうとしませんでした。

小学4年の現在は中級くらいのところから降りてこられるようになっています。今年はバッヂテストに挑戦してみるそうです。

工作すること、絵を描くことが好きです。

YouTube動画を観て、材料を用意したら一人で作りました。

私が昼寝をしていたら30分ほどで「できた〜!」という声をかけてきて、こんなに一緒にいるのが楽な時期が訪れるとは。。。と感動。

一つ大変だったことと言えば、材料を買いに行ったジョイフル本田が広すぎて、目当てのものがなかなか見つからなかったことです。聞ける人もいないんだもん。。。

YouTubeありがとう!の世界です笑

話が少しそれますが、自閉症など発達障がい関連の診断があると、私たち親は将来仕事で稼ぐことができないのでは。。。と不安になることが多いです。

それは、昔私たちが育ったときの物差しで見ているからです。

 

何か好きなものがあって、それを他人に発信する能力さえあれば認められ、若くてもお金に繋げることができます。

本当に私たち親の世代とは全く別の方法で生きていける世界になっているのです。

 

逆に言えば、単一作業的なものは仕事として成り立たなくなります。

ただ真面目に誰かの指示を聞いてやる人にはお金が回らなくなります。

物事にこだわりを持って、工夫し続けることができる人が生き残る時代です。

 

息子のYouTubeアカウントを作って公開してみるのは、「自分の動画をアップしたい」と言われたからですが、何がYouTubeを見る人たちにウケるのかを知ったり、どうしたらわかりやすく伝えられるのか、理解しやすくなるのか、など学ぶのに臨場感がありすぎるくらいの良い素材だと思っているからです。

ビジネスの基本、マーケティングの基本が学べると私は思っています。

 

そして、目立つ、有名になることがいかに手間と時間のかかることなのか、絶え間ない工夫が必要なのかを体験を持って知り、同時に自分というものがいかに小さい存在であるかを知ることもできます。

自分で作ると様々なことがわかります。

 

というわけで最終的には話が脱線した自閉症なおきの年末年始でした!


おすすめ動画:ブログに関連してYouTubeの申し子と呼ばれるこの方の動画

最近知った藤井風さん。

彼は12歳の時、父親の「これからはYouTubeの時代だ」という言葉のもと、父親の経営する小さな喫茶店内にあるピアノで動画を撮りアップし始めました。(お父さんが先見の明ありすぎです)

私は最初にこの動画を観て、面白い音楽作る人だなという印象を持ち、過去の履歴を観ていたら、なんと12歳から撮っていたのかと。

その成長の様子も見えるし、そのときに弾いている曲や弾き方、周りの様子などから、藤井さんがもっとよくみえてきてさらに面白いのです。

過去の履歴がなければ、ここまでのヒットにはならなかったと私は思います。

藤井さんに関して、久しぶりにすごい人がいるなと感じたのがこの動画。

演奏にからだ全部が自然に繋がっています。

プロのミュージシャンでも、その動きわざとやってるでしょ、みたいなものがみえることがよくありますが、こんなに動いているのに全てが自然で美しい人はなかなかいません。

ライブ配信なので、視聴者からリクエストされた曲をその場で即興演奏しているのですが、そのアレンジがまた素晴らしいのです。

指導にあたって

当時、講師かなざわの1歳の息子がピアノで楽しそうに遊ぶ姿に感激しました。これは、その当時のかなざわにとってピアノは『楽しい』ものではなくなっていたからです。

 

人は本来、ピアノが楽しくないとか苦手だとは思いません。しかし、ピアノが苦手で楽しくないと感じ、結局は諦めてしまう人は多いのが現実です。それを変えたいという思いが、ピアノ教室を立ち上げる原点となりました。

 

お子様にピアノを習わせたい親御さんや、自分自身がピアノを学びたいと思っている大人の方々は、レッスンに何を期待されていますか?

私がピアノを習っていた当時は「上手い」ことが全てでした。

それは音大に入っても変わりませんでした。

 

しかし社会に出て「上手い」人に価値があるというわけではない、ということがわかりました。

それはとてもショッキングなことでした。

そこにたどり着けば上手くいくものだと思って努力していたからです。

これは勉強,就職に対する考え方と同じだと思います。

 

『上手い』演奏は目指しません。

ピアノレッスンそして練習というプロセスを通して『質の良い学び方』を学びます。

「結果」は、『学んだ』後に勝手についてきます。

練習、学びの質が良ければ自然と「上手い」演奏になるかもしれません。

 

 私が準備できるのは、まずは何度でも間違えられる、どのような弾き方でも批判を受けない、つまり「安全だ」と感じる環境を作り生徒さんが本来の力を出せるようお手伝いをすることです。

音楽は非常に歴史が深く人間の叡智が宿っています。

それを演奏する楽しさというのは格別です。

しかし、やり方を誤ると体を傷つけます。

 

私自身が、小学校高学年の頃から体の痛みに苦しめられることになりました。

30代を過ぎてからは治療法の確立されていないフォーカルジストニアという脳神経の難病を発症しています。

痛みや病気の発生はその取り組み方にありました。

 

努力や根性、厳しい訓練がもたらす弊害を、ジストニアをきっかけに始めたメソッド「フェルデンクライス」から学びました。

フェルデンクライスは脳の可塑性を利用した科学的なメソッドです。

動きを通して脳を活性化します。

 

根性論でなく、何か有名な教育書に書かれているからでもなく、ただ脳がどのようにしたら活性化するのか、よりよく学べるのか、それをフェルデンクライスは体験をもとに気づかせてくれます。

 

私の指導の源はそこにあります。

指導とは、その演奏を成しとげるための『新しい選択肢』を提示するものです。

『理想』はおしつけません。

一人ひとりに寄り添い、 その人らしい演奏を尊重します。

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