読み書きが苦手なお子さんについて考えられること

読み書きが苦手なお子さんには一体何が起こっているのか、考えてみたいと思います。

【本を読むときの問題】

  • 本を読むのが遅い(拾い読み)
  • 文字や言葉が逆転する
  • 行をとばして読む
  • 本を読むときだけ吃音になる

【字を書く時の問題】

  • 書く文字が整ってない
  • 字が枠に収まりきらない(大きい)
  • 文字の大きさが極端に違う
  • 上下左右が反転している
  • 漢字が苦手
  • 漢字の「へん」と「つくり」が逆転する
  • ローマ字や英語が極端に苦手

 

こういった子ども達は、どのように文字が見えていると思いますか?

  • 文字がぼやけて見える
  • 文字が二重に見える
  • 文字が動いて(ゆがんで)見える

などありますが、実際に起こっていることとしては、

『左右(あるいは上下も)文字が逆転している』

 

というケースが一番多いと私は思っています。

子どもは、ずっとそのような状態で文字を見ていますので、それを『当たり前』と思っていて、『自分の見え方がおかしいから、文字の読み書きが出来ない』とは言わないのです。

そして、その問題が解決してから『実はこうだった』というようなことを言うんですね。これが、お互いにとって、とても辛いことです。

 

幼い子どもは、平気で絵本を逆さまに見ることがあります。上下逆である事は、全く問題ではありません。上下の正中線が統合されたとき、初めて上下を認識します。

 

左右の正中線が統合されるのは、それよりもかなり遅く、6~7歳ぐらい。もっと遅い子も沢山います。1年生ぐらいですと、『左右が分からない』,『鏡文字を書く』ということは、ごく普通なのです。

※7歳で77.5% 

田中敏隆「子どもの認知はどう発達するか」 より

昔から、世界中どこでも、『子どもに6~7歳から文字を教える』ということが一般的なのは、このように子どもの体と脳の発達が文字の学習を可能にするのが、7歳ぐらいだからです。

5歳ぐらいですと、子どもは左右の正中線を越えておらず、従って、文字を書こうとすると、しばしば鏡文字になります。

これは、頭の中で逆転している文字をなんとか反対にしようとして、し損なうということです。

 

試しに文字を左右逆に書いてみてください。すごく難しくて時間が掛かるし、文字も乱れますね。

それでも、見本があると、まだ書けます。

 これが見本無しで頭の中で反転して書くのは大変なんです。正に、上に例で挙げたような問題が出てくるはずです。

 

こういう感じで、小学生になっても、大人になっても、左右(あるいは上下も)逆転した世界の中で、非常に苦労して字を読み書きしている人がいるんですね。大きくなっても、このような問題を抱えている人は、ディスクレシアと呼ばれたりします。

 

普通に歩いているし、作業も、スポーツが出来ているのだから、左右(上下)逆転してるなんて、有り得ないだろうと思われるかも知れませんが、現に、赤ちゃんや幼児は、普通にその状態です。

 

G・M・ストラットンという人がプリズムを使って上下左右が逆転する眼鏡をかけるという実験を行いました。

最初は上下左右が逆に見えて大変だったそうですが、しばらくすると慣れて普通に見えたそうです。

この実験は、後に色んな人がやっていて、とても面白いレポートがあるので、興味のある方は読んでみて下さい。この眼鏡も売ってるんですよ!

逆さめがね

ちょっと、お話しが逸れてしまいましたが・・・・・。

6歳ぐらいでは、まだ左右の正中線が越えられていないのが普通です。これは全く正常な発達です。

 

この左右(または上下も)逆転した世界に住んでいる子どもに文字を教えたとします。大変苦労して、それでも頑張って、文字を逆転させながら書くようになるかも知れません。

でも鏡文字を書くかも知れません。それを無理に矯正して直すとします。

 

このとき子どもの脳の中で何が起こっているか、イメージしてみてください(:_;)

指導にあたって

当時、講師かなざわの1歳の息子がピアノで楽しそうに遊ぶ姿に感激しました。これは、その当時のかなざわにとってピアノは『楽しい』ものではなくなっていたからです。

 

人は本来、ピアノが楽しくないとか苦手だとは思いません。しかし、ピアノが苦手で楽しくないと感じ、結局は諦めてしまう人は多いのが現実です。それを変えたいという思いが、ピアノ教室を立ち上げる原点となりました。

 

お子様にピアノを習わせたい親御さんや、自分自身がピアノを学びたいと思っている大人の方々は、レッスンに何を期待されていますか?

私がピアノを習っていた当時は「上手い」ことが全てでした。

それは音大に入っても変わりませんでした。

 

しかし社会に出て「上手い」人に価値があるというわけではない、ということがわかりました。

それはとてもショッキングなことでした。

そこにたどり着けば上手くいくものだと思って努力していたからです。

これは勉強,就職に対する考え方と同じだと思います。

 

『上手い』演奏は目指しません。

ピアノレッスンそして練習というプロセスを通して『質の良い学び方』を学びます。

「結果」は、『学んだ』後に勝手についてきます。

練習、学びの質が良ければ自然と「上手い」演奏になるかもしれません。

 

 私が準備できるのは、まずは何度でも間違えられる、どのような弾き方でも批判を受けない、つまり「安全だ」と感じる環境を作り生徒さんが本来の力を出せるようお手伝いをすることです。

音楽は非常に歴史が深く人間の叡智が宿っています。

それを演奏する楽しさというのは格別です。

しかし、やり方を誤ると体を傷つけます。

 

私自身が、小学校高学年の頃から体の痛みに苦しめられることになりました。

30代を過ぎてからは治療法の確立されていないフォーカルジストニアという脳神経の難病を発症しています。

痛みや病気の発生はその取り組み方にありました。

 

努力や根性、厳しい訓練がもたらす弊害を、ジストニアをきっかけに始めたメソッド「フェルデンクライス」から学びました。

フェルデンクライスは脳の可塑性を利用した科学的なメソッドです。

動きを通して脳を活性化します。

 

根性論でなく、何か有名な教育書に書かれているからでもなく、ただ脳がどのようにしたら活性化するのか、よりよく学べるのか、それをフェルデンクライスは体験をもとに気づかせてくれます。

 

私の指導の源はそこにあります。

指導とは、その演奏を成しとげるための『新しい選択肢』を提示するものです。

『理想』はおしつけません。

一人ひとりに寄り添い、 その人らしい演奏を尊重します。

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